書籍・雑誌

「新島八重と幕末 」由良弥生著

 来年のNHK大河ドラマは「八重桜」ということで「新島八重と幕末 」由良弥生著 を読んでみました。新島八重は同志社の創始者:新島襄の妻で知られます。
内容は幕末動乱の経緯と、戊辰戦争における会津戦争の悲劇について多くを割かれていましたが、会津の戦いは言葉では表現できないほど壮絶なものだったことが分かります。
 八重はその会津戦争を男達をも率いて勇敢に戦い抜き、後半生は一転 福祉や茶の湯に生きました。強靭な精神と愛に溢れた魅力的な人物です。大河ドラマでは会津(福島)の気風が生んだ大人物を通して、現代を見つめ直すような骨太な内容になることを期待します。
 この本は難解な表現はあまりなく、スラスラ読めます。とてもお薦め!

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柳宗悦著「手仕事の日本」お勧めの一冊

 先日たまたま書店で見つけた柳宗悦著「手仕事の日本」を読んでみました。全国の様々な工芸品の話が次々と出てくるので正直ちんぷんかんぷんで読み流す部分も多かったのですが、幸い着物について多く取り上げられていたので、なんとか読破。興味深かったのは、大正から昭和15年頃までに著者が全国を巡って諸工芸の現状を取材してまとめていて、しかもこの本が書かれたのは太平洋戦争真っ只中の時代ということです。その頃既に、大量生産型の機械化が、各地方で発達した手仕事を浸食していることを非常に憂いて、機械化に走ってしまっている工芸品に「質が落ちた、力を失った」とか辛口の批判を加え、更にアドバイスまでしています。また、後記の一文で「吾々が固有のものを尊ぶということは、他の国のものをそしるとか侮るとかいう意味があってはなりません・・・中略・・・国々はお互いに固有のものを尊びあわねばなりません・・・」とあり、戦時中の文章ということを忘れてしまいそうです。70年近く前に書かれているのに、なんだか古い文章に思えない不思議な感覚を覚えます。
 着物を商っていると、深く考えさせられることがあります。現代の生活スタイルの中で機械生産型の織物や染め物を否定してしまっては、着物はごく一部の愛好家やセレブだけのものになってしまいます。着物の裾野を広げつつ、手仕事の工芸品をしっかり守っていくことが大切だと私は思っています。この本を読んで改めて、本物を見る目を研ぎすませて、良いものを商っていかないといけないし、そこに自分の存在意義があると思うことができました。いい仕事です!happy01楽じゃないけど・・・

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白州正子 著 きもの美

Kimononobi
 白州正子 著 きもの美〜選ぶ眼着る心〜(光文社知恵の森文庫)を読んでいます。
1962年に出版された「きものの美」が今年1月に復刻されたものです。
白州正子:1910年(明治43年)生〜1998年(平成10年)没  着物好きが嵩じて染織り工芸の店「こうげい」をされていた方で、随筆家として今でも大変多くの方に愛されています。先日地元の書店でも白州正子コーナーを見かけましたが、とても注目されている様ですね。当店のお客様や知合いの方にも「私、白州正子の随筆が好きなんです」と言う方が結構おられます。
 
本の感想: 「これって最近書かれた本だっけ?」と読みながら錯覚してしまう程共感できます。1962年と言えば46年前、呉服屋の観点からみて「呉服業界ってこの頃から同じ事を繰り返しているんだな」と感じました。戦後の洋装化で呉服業界の置かれている今の様な状況はその頃すでに始まっていて、とても今と似ているということと、現代の私も理想と現実のギャップに悩まされながら、未来の呉服屋像を模索しているつもりですが、この頃からとっくにその様な未来志向と着物への愛情をもって商いを形にされている方がいらっしゃったことに驚きました。白州正子さんと言えば、雲の上の方のような存在ですから大変おこがましいのですが、着物を商う者として共感できる事が多く、とても勇気づけられもします。
 この本は着物の種類や技法、歴史なども詳しく書かれていて、着物のことを深く知りたい方にはお勧めですよ。分かり易い文章だと思います。着物の知識って、今のIT分野みたいに目まぐるしく変わるものではないので、半世紀前の文章でもとても役に立ちます。今の知識と比較しても、「この頃すでにここまで分かっていたのか」とか、「宮崎友禅斉についての認識は今とは違うな」 などの読み方もできて、とてもおもしろいです。
 また詳しい感想はいつか書いてみたいと思います。

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和裁の本 DVD付き

Wasaibook

はじめての和裁 DVDつき手習い帖
永岡書店

〜いちばんわかりやすい和裁の本〜

買いました!
たまたまネットでDVD付きの和裁本があるのを知り、早速購入しました。
 一言 ”これはいい!”
 今日当店に届いたばかりで、少しだけDVDを見てみましたが、とても参考になりそうです。
 当店では母が和裁に詳しいので、仕立の細かなことについては母や仕立をお願いしている和裁士さんに相談しながら進めています。私自身は和裁をしたことがないので、和裁についてはもっと詳しい知識を身につけたいと常々思っていましたが、今まで和裁の本を買って読んでみても、図と文字だけでは到底理解できず、どこかに習いに行くという時間的な余裕もなく、ずるずると来てしまった感じがありました。
 DVDでは道具の使い方、裁断、印付け、袖や衿など各パーツの縫いや仕上げなど収録されているので、全体の流れが分かって、後で本を読んでも理解しやすくなるのではないかと思います。かなり収録時間があるので、全部見るのも大変そうですが、待ちに待った機会ですから、しっかり勉強したいと思っています。
→はじめての和裁 DVDつき手習い帖
永岡書店のページへ

 

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