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2015年11月

明日から着物大感謝祭! 後世に残したい伝統工芸織物が揃い、いい会場ができました。

 明日よりいと善呉服展示会『大感謝祭』

11月28日(土)〜30日(月)・泉ホール(東広島市JR西条駅前)
後世に残したい伝統工芸織物が揃いました!それぞれの物語を手に取って感じていただける貴重な機会です。 年内最終赤札市も質の高い品揃えです。なかなかお目にかかれない絵羽の羽織も出品!

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会津からむし織(高級な麻織物) 〜後世に伝えたい日本の伝統工芸織物⑦〜

産地:福島県大沼郡昭和村  

 福島県の昭和村は江戸時代から越後(新潟)に越後上布(えちごじょうふ)や小千谷縮(おぢやちぢみ)などの原料となる苧麻(ちょま)を供給していました。苧麻は高級な麻です。昭和村の苧麻は「からむし」と呼ばれ、繊維が細くて丈夫、光沢のある最高級品種です。夏に刈り取り、皮をはいだ青苧(あおそ)を乾燥させ、苧績み(おうみ・繊維を繫ぐ)して1本の糸にします。苧麻の栽培から糸づくりまで大変根気のいる作業ですが、雪深いこの地方の女性は「冬はどこにも行けないから糸づくりに励んだ」と言います。貴重な産業だったわけです。 

日本では古来より衣服や布の素材は麻織物が中心でしたが、主に大麻草です。対して、会津の「からむし」は高級品として越後商人へ売られました。 戦後の洋装化で越後上布や小千谷縮みの生産量が落ちると、昭和村でも糸づくりだけでなく、からむしを織るようになりました。これが「昭和村からむし織」です。

夏の着物として麻は涼しくて水洗い可能、しかも乾きが早いので最適な素材です。その中でも昭和村のからむしは最高級の麻織物と言えます。

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館山唐桟(たてやまとうざん・木綿の縞織物)〜後世に伝えたい日本の伝統工芸織物⑥〜

産地:千葉県館山市須賀

 唐桟(とうざん)は江戸初期にインドからオランダ船でもたらされた木綿の縞織物。名前の由来は荷物を船に積んだインドのセント・トーマス港にちなみます。木綿なので、江戸時代の贅沢禁止令で絹織物や華美な衣装が制限された町人でも着ることができたことや、粋な縞の配色が江戸好みとして町人、役者、武士の間でも大人気となりました。 館山唐桟(たてやまとうざん)は、斉藤茂助(さいとうもすけ)が明治23年(1890)千葉県館山ではじめ、二代・豊吉(とよきち)、三代・光司(こうじ)へと受け継がれました。館山唐桟織は千葉県の無形文化財に指定されています。 館山唐桟の特徴は細い木綿糸を草木染めした縞(しま)織物。綿糸は42番手〜80番手の細い綿糸。織り上がった反物を砧打ち(きぬたうち)するため、しなやかで絹のような光沢と風合いが生まれます。

◎斉藤光司氏の手仕事:立松和平著『きもの紀行』よりヤマモモ染めについての一節「染料は味をみれば分かります。甘い時は薄くて、渋い時は濃いのです。甘みと渋みが半々なら中間です。濃い色で一度で染めるより何度も染めて虫干しした方が糸に艶が出て、堅牢度も増します」 父・豊吉の厳しい教えと、その後の鍛錬が伺える言葉です。
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弓浜絣(ゆみはまがすり)〜後世に伝えたい日本の伝統工芸織物⑤〜 ※木綿と絣の混同についても記述

「弓浜がすり」産地:島根県米子市・境港市・西伯郡淀江町(さいはくぐんよどえちょう)  

 この地方では江戸前期より綿の栽培が盛んでした(伯州綿)。木綿絣(もめんがすり)の始まりについては、江戸中期に備後絣(広島)の技術が伝わった、などの説があります。弓浜絣は緯糸(よこいと)だけで絵模様を表す絵絣(えがすり)が特徴で、藍の地色に白く抜けた絣模様が映えます。
木綿絣は仕事着、布団の生地、風呂敷、更には晴れ着など農家の自家用として織られたものですが、山陰の絣は嫁入り道具の必需品でもあったため、家族の幸せを願う鶴・亀、宝尽くしなど優美な吉祥模様が多く見られます。
弓浜絣は倉吉絣(鳥取)、広瀬絣(島根)と共に山陰の三大絵絣の一つ。 昭和50年(1975)に国の伝統的工芸品に、 昭和53年(1978)に県指定無形文化財に指定されました。
随筆家の白州正子さんは著書「きもの美」の中で「文化財という名まえにおどかされることはありません。文化財であろうとなかろうと美しいものは沢山あるのです。その一つに鳥取の絣があります・・・」と山陰絣の魅力を伝えています。
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余談ですが、「木綿絣」という言葉について「木綿と絣ってどう違うんですか?」とよく質問されます。恐らく弓浜絣、備後絣、久留米絣など、単に「〜〜絣」と言われる織物の多くが木綿織物だからだと思います。絣は模様を表す技法の一つなので、絹織物の絣(結城紬、大島紬など)、麻織物の絣(小千谷縮み、八重山上布など)、ウールの絣も当然あるわけで、木綿=絣というわけではありません。「木綿は素材」「絣は模様表現の方法」カテゴリーが違うのです。
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 読谷山花織(よみたんさんはなおり)〜後世に伝えたい日本の伝統工芸織物④〜

読谷山花織(よみたんさんはなおり・ゆうたんざはなうい) 産地:沖縄県中頭郡読谷村  

 沖縄の読谷山は南方貿易の中継地として栄え、15世紀初め頃、琉球で最初に花織りが始まりました。元々は木綿や麻織物。花織は贅沢な織物だったため、王府御用達となり身につけるのは王族と貴族だけでした。
 花織には平織りの地に別糸を織り込んだ刺繍のような「手花織(縫取り花織り)」と、機で糸を浮かせて織る「綜絖花織・花綜絖(そうこう)」があります。そんな花織も明治中期には衰退し90年近く途絶えてしまいました。昭和39年、与那嶺貞(よなみねさだ)らが復元に取りかかり、機作りから工夫を重ね、苦労の末復元に成功しました。現在の花織は絹織物が中心です。 与那嶺貞さんは平成11年(1999年)90歳で人間国宝(国の重要無形文化財技術保持者)にされました。
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Photo※画像はイメージ
◎読谷山花織の基本模様「扇花(オージバナ)」「風車(カジマヤーバナ)」「銭花(ジンバナ)」 この三つの模様を組み合わせて様々なパターンを織り出します。
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黄八丈(きはちじょう)  〜後世に伝えたい日本の伝統工芸織物③〜

産地:東京都八丈島  

黄八丈は伊豆諸島八丈島で織られる絹織物の総称。黄八丈、鳶八丈(とびはちじょう)、黒八丈があります。江戸時代には徳川幕府への献上品とされます。大奥女性専用とされたほど高級な織物でした。黄八丈の染料は全て島に自生する草木で染められます。黄色は八丈刈安(かりやす)、樺色(赤みの茶)はマダミ・椨(たぶのき)、黒は椎の木(しいのき)。これらの染料で染めた色糸を組み合わせて縞や格子を織ります。 地色によって三つに分類され、黄色主体が黄八丈、 樺色主体が鳶八丈、黒主体が黒八丈。
更に詳しくホームページにまとめています。
Photo_2 ※画像はイメージ
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紫式部日記  着物の「襲ね」について生き生きと記述されています

エッセイスト・近藤富枝さんの「服装で楽しむ源氏物語 (PHP文庫)」を読んでいたら、紫式部日記には着物の記述が多いとあったので、早速読んでみました。もちろん現代語訳で(*^-^)。着物の話も興味深いですが、今と変わらない人間関係のドロドロ・・アレコレ・・・も色々あって、不思議と親しみがわきます。

◎原文:  「かの君は、桜の織物の袿、赤色の唐衣、例の摺裳着たまへり。紅梅に萌黄、柳の唐衣、 裳の摺目など今めかしければ、とりもかへつべくぞ、若やかなる」〜敦良親王の五十日の祝い 〜
◎現代語訳:「一緒にいる小少将さんは桜襲(表白、裏赤)の織物の袿(うちぎ)に赤の唐衣をかさね、白地に摺り模様の裳(も・はかま)をお召しになっている。
私(紫式部)は紅梅の袿(うちぎ)に萌黄(もえぎ・黄色味の緑)の上着、柳(くすんだ柔らかい黄色味の緑)の唐衣、裳(も・袴)の摺模様など流行を取り入れて、若い小少将さんと取り替えたいくらい若作りをしてる」
 女房(宮廷に使える女官)たちが唐衣裳(からぎぬも)、いわゆる十二単(じゅうにひとえ)を着ている晴れやかな姿を生き生きと記述しているのがとても面白いと思います。当時もちゃんと流行があったんですね。紫式部さんちょっと恥じらってます(o^-^o)。
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紫式部日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)

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郡上紬(ぐじょうつむぎ) 〜後世に伝えたい日本の伝統工芸織物②〜

郡上紬産地:岐阜県郡上市八幡町  

 この地では平家の落人がこの地で野蚕糸を染めて織った郡上織が郡上紬のはじまりと言われます。 郡上織りは明治に入り廃れましたが、戦後、宗廣力三(むねひろりきぞう)らが甦らせ、独自の技法で発展させました。これが今の郡上紬です。宗廣力三は「どぼんこ染め」「初音絣り」など新たな技法を生み出しました。糸には野蚕糸の一種エリ蚕糸を用いて手紡ぎ、草木染め、手織りされます。宗廣力三は 昭和57年(1982年)重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定されました。 
郡上紬は随筆家の白州正子の目にとまり、世に紹介されて広く知られる様になりました。
◎更に詳しくホームページにまとめています
Photo※画像はイメージ
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丹波布   後世に伝えたい日本の伝統工芸織物を紹介します・重要無形文化財、伝統的工芸品など

いと善(東広島市)・今月の展示会(11月28日〜30日)は「後世に伝えたい日本の宝・伝統工芸染織品」を手に取ってご覧いただける貴重な機会となります。そこで、このBlogとホームページで出展前に1つ1つ紹介してまいります。

①丹波布(たんばぬの) 兵庫県丹波市青垣町佐治地域の綿織物
丹波布は江戸末期からはじまった綿織物。明治末期に一旦途絶えてしまいましたが、戦後民藝運動(みんげいうんどう)の高まりをきっかけに復活。民藝運動の創始者・柳宗悦(やなぎむねよし)によって「丹波布」と名付けられました。 昭和32年には国の重要無形文化財に指定。
丹波布の特徴は緯糸(よこいと)の一部に絹糸を使用、藍、茶を基本とした格子柄に織られます。  白州正子著「きもの美」には丹波布との出会いが生き生きと綴られています。
参考文献:きもの用語の基本(世界文化社)・白州正子著「きもの美」(光文社)
更に詳しくホームページ にまとめました。
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  11月28日(土)〜30日(月)  会場:泉ホール(JR西条駅前・東広島市)
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京都北山・マールブランシュ 生茶の菓  今月末のいと善展示会でのおもてなしに使おうと思ってます(o^-^o)

先日の京都出張で買って来たマールブランシュ「生茶の菓」を食べてみました。マールブランシュはクッキー状の「茶の菓」がとても有名ですが、「生」ならますます美味しいはず!っと購入。

感想は、濃い茶とホワイトチョコレートのミックス、抹茶の濃厚な味がそのまんま出ていて、とてもまろやか。まさに生チョコのような食感で私は大好きです(o^-^o) 。 しかし、妻は・・・「美味しいけどちょっと濃厚過ぎる」と若干厳しい評価。娘は「むっちゃ美味しかった(◎´∀`)ノ」と大喜び!  普通の「茶の菓」にくらべると、好みに個人差がありそうですが、この食感は試してみる価値ありますよ!
ということでいと善「大感謝祭・11月28日(土)〜30日(月)」では、お客様のおもてなしに使うことにしました。

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季節の手ぬぐい 「日本庭園」 紅葉が色づく庭園、太鼓橋に佇む着物姿が見事!

注染手ぬぐい「日本庭園」

秋を知らせるように赤く色づく紅葉。夕日を眺め物思いにふける着物美人に錦鯉もひょっこり顔をだす(kenemaより)。
◎綿100%   約36×90 cm   価格1,296円(税込)  いと善店内でご覧ください(o^-^o)。
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近藤富枝著「服装で楽しむ源氏物語」 きもの文化検定公式教本Ⅱの十二単(P125)の理解に役立つと思います。

 近藤富枝著「服装で楽しむ源氏物語・PHP研究所 」 を購入して読みはじめました。平安貴族の装束について挿絵付きで分かり易く書かれており、著者独自の見解を交えながら非常に興味深い内容が散りばめられています。

 30〜46ページに唐衣裳(からぎぬも)いわゆる十二単について詳しく書かれているのですが、きもの文化検定の勉強にも大変役立つと思います。私自身「きもの文化検定公式教本Ⅱ」の124〜125ページ 平安時代の装束の項では専門用語の意味が分かり辛くて苦労しました。この本では「袴」「単衣」「袿」「打衣」「表着」「唐衣」「裳 」の用途や成り立ちがそれぞれ詳しく記されていて、イメージしやすくなります。
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今年の検定は終わったばかりなので、来年以降の対策におススメします(*^-^*)

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振袖用髪飾り「つまみ簪(かんざし)」を中心にたくさん揃えてます!東広島市・いと善

2016年・成人式や前撮りに向けて振袖は揃ったけど「気に入った髪飾りがなかなか見つからない」と言う方は、いと善呉服(東広島市西条駅前)に寄ってみて下さい(o^-^o)。つまみ簪(かんざし)を中心に、ステキな髪飾りをたくさん揃えています。京都の小物メーカーさんに出向いて、厳選してきました。

いと善・髪飾りページ→

◎古典的なつまみ簪 7,560円〜
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◎洋花など新和風
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◎メインの髪飾りにプラス!1,944円〜
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着付教室の看板を作って店頭に設置してみました。

店頭に着付教室の看板を設置しました。ホームセンターで杉板と角材を購入。色付きの防腐剤を塗ってネジと釘で組み立て。文字はプリントしてラミネート。味気ない雨どいを隠すように長細く作って固定してみました(^-^;。外観と着付教室のアピールで一石二鳥(o^-^o)。

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