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2008年2月

手織り木綿きもの「備後がすり」

Bingogasuritop

ショップこそで「備後絣」

 いと善では備後がすり(広島県の新市町で織られている、手織りの木綿着物)を扱っています。現在では森田織物さんだけが手織りの備後がすりを織られているのみとなり、大変貴重なものとなってしまいました。柄は十字、井桁、霰の3柄で、通常の藍染め絣と、柿渋を下染めして更に藍染め絣で柄付けした2色があるので、6タイプ(3柄×2色)を作られています。手織りなので大変しなやかな風合いで、丈夫です。柄も小さな絣なので昔のもんぺ風とは違い、帯や小物次第でコーディネイトにも巾が出ます。
 柿渋・藍染めの井桁絣が「美しいきもの・春号・315ページ」(アシェット婦人画報)にも掲載されていたので、参考になると思います。
 全国でも扱っている店はあまりないと思います。商売的においしい商品というわけではありませんが、いと善では着物通のお客様に根強い人気があるので、継続して扱っています。
 14年位前に芦品郡新市町(現在は福山市新市町)の産地へ行って、織元さんから備後絣にまつわる色々なお話を聞きながら、地元広島の伝統工芸品に興味を持ちました。以来手織りの名品を少しずつ織元さんより買取っています。ずっと以前は高山さんという職人さんが、七宝、麻の葉、鶴亀、蝶など様々な絵絣を織られていましたが、もう織られていません。何年か前に備後絣組合に行ってまとめて絵絣の反物を買ったことがありますが、全部販売して絵絣の在庫はありません。組合にも反物はありません。切り売りしているとのことでした。「こんなことならあの時全部買い占めていたらよかった!」残念!いと善で絵絣を買われた方は本当にラッキーですよ。
  
 先日、森田織物さんより新たに柿渋・藍染めの十字絣と井桁絣を追加したので、早速「いと善」のショッッピングサイト「ショップこそで」にアップしています。ご覧下さい。

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白州正子 著 きもの美

Kimononobi
 白州正子 著 きもの美〜選ぶ眼着る心〜(光文社知恵の森文庫)を読んでいます。
1962年に出版された「きものの美」が今年1月に復刻されたものです。
白州正子:1910年(明治43年)生〜1998年(平成10年)没  着物好きが嵩じて染織り工芸の店「こうげい」をされていた方で、随筆家として今でも大変多くの方に愛されています。先日地元の書店でも白州正子コーナーを見かけましたが、とても注目されている様ですね。当店のお客様や知合いの方にも「私、白州正子の随筆が好きなんです」と言う方が結構おられます。
 
本の感想: 「これって最近書かれた本だっけ?」と読みながら錯覚してしまう程共感できます。1962年と言えば46年前、呉服屋の観点からみて「呉服業界ってこの頃から同じ事を繰り返しているんだな」と感じました。戦後の洋装化で呉服業界の置かれている今の様な状況はその頃すでに始まっていて、とても今と似ているということと、現代の私も理想と現実のギャップに悩まされながら、未来の呉服屋像を模索しているつもりですが、この頃からとっくにその様な未来志向と着物への愛情をもって商いを形にされている方がいらっしゃったことに驚きました。白州正子さんと言えば、雲の上の方のような存在ですから大変おこがましいのですが、着物を商う者として共感できる事が多く、とても勇気づけられもします。
 この本は着物の種類や技法、歴史なども詳しく書かれていて、着物のことを深く知りたい方にはお勧めですよ。分かり易い文章だと思います。着物の知識って、今のIT分野みたいに目まぐるしく変わるものではないので、半世紀前の文章でもとても役に立ちます。今の知識と比較しても、「この頃すでにここまで分かっていたのか」とか、「宮崎友禅斉についての認識は今とは違うな」 などの読み方もできて、とてもおもしろいです。
 また詳しい感想はいつか書いてみたいと思います。

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和裁の本 DVD付き

Wasaibook

はじめての和裁 DVDつき手習い帖
永岡書店

〜いちばんわかりやすい和裁の本〜

買いました!
たまたまネットでDVD付きの和裁本があるのを知り、早速購入しました。
 一言 ”これはいい!”
 今日当店に届いたばかりで、少しだけDVDを見てみましたが、とても参考になりそうです。
 当店では母が和裁に詳しいので、仕立の細かなことについては母や仕立をお願いしている和裁士さんに相談しながら進めています。私自身は和裁をしたことがないので、和裁についてはもっと詳しい知識を身につけたいと常々思っていましたが、今まで和裁の本を買って読んでみても、図と文字だけでは到底理解できず、どこかに習いに行くという時間的な余裕もなく、ずるずると来てしまった感じがありました。
 DVDでは道具の使い方、裁断、印付け、袖や衿など各パーツの縫いや仕上げなど収録されているので、全体の流れが分かって、後で本を読んでも理解しやすくなるのではないかと思います。かなり収録時間があるので、全部見るのも大変そうですが、待ちに待った機会ですから、しっかり勉強したいと思っています。
→はじめての和裁 DVDつき手習い帖
永岡書店のページへ

 

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風呂敷ディスプレイ

Furoshikikazari
 現在、いと善の店内1階では様々な風呂敷(ふろしき)をディスプレイしています。少しでも風呂敷の楽しさが伝わるように、ビン包み、本包み、ティッシュ包みなど様々なアレンジもお見せしています。
綿シャンタン生地は、小風呂敷(48㎝)、三巾(104㎝)の江戸小紋調綿風呂敷、「もったいない」をデザインした大風呂敷、小袖模様の大風呂敷(118㎝)などたくさんあります。
 ちりめんレーヨンの二巾(68㎝)風呂敷は柄も様々で、浮世絵シリーズ、昔話しシリーズ、アンティークキモノ柄、そしてオールマイティーな江戸小紋調もあります。
 また、より改まったな場面で使えそうな正絹無地は落ち着いた正統派の色合いでお勧めです。
東広島市内又はお近くの方は、是非いと善に見に来て下さい。

※ご希望がございましたら、風呂敷アレンジを伝授します。(要予約)

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匂い袋作り、蘭奢待のうんちく

 このたび、茶道裏千家淡交会 青年部 に入会させて頂き、本日始めての総会と研修会、歓迎会に出席致しました。その中で匂い袋作りの研修があり大変有意義でした。講師は鳩居堂(きゅうきょどう)の松木氏という方で、裏千家お家元お好みの香を調合された方だそうです。匂袋作りは白檀、丁字、桂皮 など様々な香を分量を量りながら調合し、袋に詰める作業でしたが、一つ一つ香りを確かめ、味を確かめ(口に入れても大丈夫とのことでした)ながら大変に良い経験になりました。15袋分くらいの量はありそうなので、いと善のお客様へのプレゼントにしようと思っています。呉服屋ですから鳩居堂さんの匂い袋はちょっとだけ置いていますが、やっぱり自分で調合したものは格別です。
 また、松木氏のお話も大変興味深い内容でした。正倉院の宝物の中でも名高い蘭奢待(らんじゃたい)にまつわるうんちくあれこれなど、私がつくる着物新聞「小袖通信」の絶好のネタになりそうです。
 蘭奢待とは通称で黄熟香(おうじゅくこう)が正式だそうです。また、香りの種類には甘み、苦み、辛み、酸味、塩辛さの五味があるそうですが、蘭奢待はその五味すべてを備えているとのこと。そして蘭奢待は香木としての質は衰えてないのですか?と質問したところ、蘭奢待の成分分析の結果、聖武天皇の時代から千数百年たった今でも質は衰えてないというお答えでした。不思議ですね〜。

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振袖の着せ付けディスプレイ

Furisodekisetuke
 毎年、成人式が終わってしばらくは振袖に注目がいくものなんです。いと善でも店頭で振袖の着せ付けディスプレイをしていると結構見て通られる方が多いです。他の着物よりも振袖って華やかで目立つんですね。
この振袖は久保耕の手描き京友禅です。仕立て上がりではない仮絵羽(丸巻きでは分かりにくいので、裁断して着物の形に仮にしている商品)の振袖に商品の袋帯を当てているので、着装はなかなか一苦労なんです。
写真を見ると、なんだか「おはしょり」らしきものがダラ〜んと長いし、右袖が無いし、アレッと思われるかもしれませんね。これは商品の袋帯を当てているため前で半分に折れませんから、帯の下半分を右袖で隠しているんです。ただ単に振袖と袋帯を並べて掛けているだけよりも全体のコーディネイトがイメージしやすいですよね。着物は平面で見るよりも、立体的にしてみると、その良さがよく伝わります。

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